ワーキングマザー奮闘記!@港区

仕事も子育てもめいっぱい楽しみたい!大事にしたい!そんな想いを込めて。

インターナショナルボーディングスクール

2020年までに開校予定の国内インターナショナルボーディングスクール3校のフェアへ行ってきました。

 

これから開校予定!すごいボーディングスクールを知ろう!

 

国際高等専門学校

白馬インターナショナルスクール 

International School of Science

 

の3校です。

 

うちはまだ幼児ですので、未来の選択への参考にというつもりで参加してきました。

 

どの学校も特色を打ち出していて面白そうでした。

 

国際高専は、端的に言えば英語で高専の授業を行うこと、大学修士課程までの5+4の一貫教育を行うことが特色です。理工系に特化しているのでこれからの時代STEM教育に力を入れるという意味では特色のある学校のように感じました。ただ、英語でSTEM教育を行うと言いつつも現職員はそのまま残るようですので、英語でどの程度の理工教育をできる職員を今後リクルートできるかという課題があるように感じました。また、通常のインターナショナルスクールと違い、大学は金沢工業大学に進むことが前提となっており、IBなど海外大学を受ける資格が得られるわけでなく、高校入学時に修士課程までの道が概ね決まってしまうことはむしろマイナスに感じられました。

 

白馬インターナショナルスクールは、概ね同じ県内のISAKをモデルにしているように感じました。以前インターナショナルスクールの校長をされたことのある方がリクルーティングに入るようですので、教師のリクルーティングには強そうに感じます。IB取得、可能なら一条校所得も目指す方針とのことで、3校のうち最も一般的なインターナショナルスクールとなりそうですが、ボーディングスクールであることで都内のインターナショナルスクールなどよりも短期間で英語力の向上や多文化への適応を実現できる可能性があるように思いました。授業料についてはISAKの400万円越えの授業料に対し、奨学金比率を抑えて少し低額を目指すような口ぶりでしたので期待したいと思いますが、良い給与を提示できないと良い教師を集められない可能性もあり、そういったところを妥協せずにどこまで調整できるのか楽しみです。

 

最後にInternational School of Scienceは、IBを目指すとの事でしたが、研究者畑の人を主にリクルーティングするようで、研究者になると決めているような学生でなければ少しリスクに感じました。個人的には、高校生ぐらいの時期の教育には大人になってから行う理系の研究だけではない多様性が重要に感じます。白馬インターナショナルスクールが提供するような自然環境や教師としてまたボーディングスクールの教師としての資質と経験を持った教師を集めるという明確な目標に対し、国際高専やInternational School of Scienceでは英語を話せる理系畑の人間が教師の主になる可能性があり、どちらかというと理系専門職予備校のような形になる可能性があると感じました。その時期に体験すべき多様性が逆に失われる懸念があるようにも思います。高校から文系に行く人間がほとんど排された学校というのは、少し特殊な環境ではないでしょうか。個人的には理系分野の英語は極めて限定的で、英語で研究が出来るようになっても幅広い教養を英語で操れるようになるのはほど遠くまったく別物であり、そのような教育ができる教員が乏しそうに感じられました。正直理系分野で操る英語だけであれば大人になってからでも十分であり、インターナショナルスクールの必要性は英語の古典が普通に読めるなど英語圏の人々の教養を身につけることだと思います。生徒に寄り添って海外を含むまたより良い大学への進学をサポートするノウハウも不可欠です。ただ、将来研究者になりたいという強い意志のある若者で、高校生の時期から自由に研究しその道のプロにサポートしてもらいたい、研究発表に必要な程度の英語を操れるようになりたいと思う場合にはとても良い選択肢になりそうに感じました。

 

いずれの3校もまだ開校もしていません。それぞれ特色と魅力的な側面のある学校ですので開校後の軌跡をみていきたいと思っています。

 

ゲストで西町インターナショナルスクールで教師兼進路相談カウンセラーをされていたことのあるゲストのジョン・モントゴメリー氏がいらっしゃっていました。彼のボーディングスクールへの考え方の変遷について、とても興味深く拝聴しました。ボーディングスクールは、子供を手元から手離す大きな決断である一方、ボーディングスクールが合う子供の場合にはお金をかけるなら大学よりも高校ボーディングスクール!と感じるようになったほどボーディングスクールは成長に大きな影響を及ぼすと感じていることが伝わり、この点がとても印象的でした。

 

ちなみに、西町インターナショナルスクールは日本の老舗の名門インターナショナルスクールです。後日、現在ある老舗インターナショナルスクールについての考察も改めてしたいと思います。